オオニジュウヤホシテントウ  (取手市)

先週末(実際は、7月の頭の出来事である)に、子供のサッカーの試合に利根川の河川敷に出向いた時に、見つけていた。

この時期、たまに見かけるようになったニジュウヤホシテントウをまた見つけたぐらいの気持ちで軽く写真に撮っていた。

ただ、帰宅後、撮った写真を振り返っていた時に、何かこれまでのニジュウヤホシテントウとは雰囲気が違うと思い、写真を見比べる中、気が付いた。

上の写真の個体の方が、黒い点の大きさが一様に大っきいと。

この辺から調べ直すと、オオニジュウヤホシテントウが浮上してきたのである。

この河川敷では、同じ日にドウガネブイブイも見つけた。このドウガネブイブイも、西から進出してきたアオドウガネに押されて、生息域が少なくなってきているとのことだが、このオオニジュウヤホシテントウも、西から進出してきたニジュウヤホシテントウに押されて生息域が限られて来ているとのような記事を読んだ記憶がある。

この似たような運命を背負った2種が同じ場所にいた事に、何か根拠を見い出したいと思っている自分が居る。

ところで、このオオニジュウヤホシテントウの食草は、ニジュウヤホシテントウと同じくナス科の植物である。写真のオオニジュウヤホシテントウが付いている葉が、ナス科の植物の葉なのかは、私には分からない。

オオタカ

本日、仕事先で見かけた。

巣立ちしたばかりでまだ上手く飛べないのか、人目に付くところでじっとしていた。

私が、このオオタカの幼鳥(おそらく雄)の巣立ったと推測する巣までは、300メートルぐらいだと思う。また、もし親鳥達が見ているなら、爪で掴んで運んでくれないかなとも思う。ちょっと大きいけど、低空飛行で連れて行けるのではとも思う。

本日は、祝日で人も殆どいない敷地内なので、なんとか夜まで頑張って、夜影に乗じて人目につかない雑木林まで戻ってくれればなと思う。

さて、このオオタカは、近隣では一番馴染みのある猛禽類なのではないであろうか?少し大袈裟に言うと、オオタカが巣を作りそうな高木が生えている雑木林が有れば、5キロ四方に1匹ぐらいは棲息しているのではと思う。

今回、このオオタカの幼鳥が居た敷地内には、仕事でかれこれ10年以上入っているが、昔は成鳥も幼鳥もよく見かけていた。ただ、5、6年前から見かけていなかった。ただ、昨年より、自然を意識して辺りを見回すようになったからなのか、敷地内の雑木林から、鷹の甲高い鳴き声が聞こえているのには常に気が付いていた。幼鳥と違い青みがかった灰色の羽のどっしりとした成鳥(想像していたより大きかった)を、今年も巣があると思われる木の下で、一回目撃していた。

そして、先ほど、オオタカについて調べていて、ピィェー、ピィェーと鳴いているのは、雌が雄に餌を取ってこいと催促している時の鳴き声だという記事を読んだ。てっきり、単独の雄が、つがいになる雌を探している時の鳴き声だと思っていた。

そうすると、昨年もつがいになり繁殖活動を行なっていたのかと思わざるを得ない。ただ、昨年生まれの幼鳥は、昨年も今年も見た記憶がない。

ただ、この近隣のオオタカ達との遭遇を思い返すに、突然木からフラフラになって落ちてきたり、急の豪雨に身動きが取れなくなりじっとしているのも、皆、まだドジな茶色い羽の幼鳥の気がする。

最後に、今回、オオタカについて調べていて、オオタカのオオは大のオオではなく、蒼のアオがなまったものだとの記事を目にした。昔の人達の感覚で、現代の緑色をアオと表現しているケースによく出くわすが、オオタカの成鳥の羽色は緑っぽくは全然ないのが気になる。

ドクガ  成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾である。

なんとなくドクガの仲間っぽい気はしていたが、私が近隣でよく知っているゴマフリドクガのような黒い点の散らばりは全く見て取れない。そして、大きさも、ゴマフリドクガよりは明らかに大きい。

次に、今年初めて覚えたチャドクガの記憶と照合すると、確かに似たような横帯が見て取れる。ただ、チャドクガよりも若干大きい気がする。

そんな視覚情報を基に、ネットで調べると、ドクガという種類であることが分かった。種名はシンプルにドクガである。

とても、鮮やかに綺麗な蛾であったが、手乗りとかにはしない方が良い蛾である。幼虫・成虫共に、毒毛針を持っていて、大量に刺さると長く消えない酷い痒みに襲われるのである。(たまに、私もドクガの仲間に刺されることがあるのか、刺された一帯が、掻き毟る事によって汗疹みたいに炎症を起こしてしまうことがある……そして、結構長い間痒い)

また、このオレンジと黒の配色のドクガの仲間の幼虫達の食草は、本当に多岐にわたっている印象を持っている。

これまで、近所(近隣)で見かけるオレンジと黒のそれらしき幼虫は、全て、よく成虫を見かけるゴマフリドクガの幼虫なのではとの仮説があったが、我が家の庭でのこのドクガ成虫との出会いによって、近隣でよく見かける黒とオレンジの幼虫を少し慎重に見分ける必要が出て来てしまったと感じる。

オレンジという色は自然界では目立つのか、このオレンジと黒の配色のドクガの仲間の幼虫達は、近隣近所の至る所で見かけることが出来る。目立つイコール鳥達に食べられないような警戒色の意味合いもあるような気がするが、鳥なんかは毒なんか気にせず食べちゃいそうな気もするが……。