ヒメキンミズヒキ

最近、近隣の雑木林で、ふと目に止まった。

そろそろ、一般的な赤い小花を咲かせる所謂ミズヒキの開花も目立ち始めたが、この黄色のミズヒキも数は少ないけど存在する。

花数の疎さと花茎の細さから、ただのキンミズヒキではなくヒメキンミズヒキなのではと思うのだが、どうなのであろう。

葉の形は、ヒメキンミズヒキの特徴である丸っこい葉には見えず、少し先尖りの葉も多いが、よく写真を見ると葉先が丸い葉も見て取れる。

この植物も、なんとも繊細で日本人好みの風流さを感じさせてくれる植物の気がする。

もし、我家の庭に植栽するとしたら、何処にどれぐらいの株数を植えれば良いのであろうかとの、私的には、幸福な空想の時間をもたらしてくれる植物である。

でも、そんな気持ちになれない、余裕の無い日もある。

ヒナタイノコヅチ 

先ほど、ヒカゲイノコヅチの投稿をしながら、そう言えば、少し前に燦燦と日射しが降り注ぐ炎天下の中で、同じイノコヅチの仲間を見た記憶が蘇ってきたのである。

その時に撮っていた写真が以下のものである。撮影年月日は、本年8月5日となっている。

こちらは、先ほどヒカゲイノコヅチとして投稿したものより、花序が太く短い気がする。

そして、日向に咲き誇っていた。という事から、こちらは、ヒナタイノコヅチではないかなと思う。

ヒカゲイノコヅチも、こちらのヒナタイノコヅチも、とても大きく育つ厄介な雑草の印象である。

なんとか長所も見出してあげたいものである。

ヒカゲイノコヅチ

この植物も梅雨明けぐらいから急成長して存在感を増して、目下、緑色の地味な色合いの花を咲かせ始めている植物である。

名前はヒカゲイノコヅチ。近似種にヒナタイノコヅチという種も存在するらしい。日陰に生えていて、花が疎らに付いていることから、ヒカゲイノコヅチと同定した。

この植物は、我が家の庭の日陰にも生えてくる。現段階では、我家の庭に生えてきているものが、ヒカゲイノコヅチなのかヒナタイノコヅチなのか確認していないが……。

さて、このイノコヅチ……結構、抜き取りが手強い雑草である。というのは、抜こうと思っても地上部だけが千切れてしまい、根は地下に残ってしまうのが常である。そして、根を取り除こうにも、かなり頑丈なスコップやシャベルを使い、やっと大きな根塊を取り除けるといったいった具合である。

そして、今回知った事実に、多年草だったのかという事実がある。昨年の草抜きが悪かったせいか、今年は庭の日陰にちらほらと、イノコヅチが大きく育った姿を目立たせている気がする。

ちょっと、今年は、我が家の庭からの撲滅目指して、全部抜いてしまおうと思う。ただ、綺麗に抜ききったつもりでも、時たま、根から気持ち良く絶対に抜けた試しのない、小葉が芽生に出会う事がある。おそらく、この小葉が、イノコヅチの少し残った根塊から芽生えて来ているものなのではないだろうかと繋がった気がする。

最後に、戦後の食糧のない時代には、食べ物として推奨された歴史があるとも読んだ。クセが無い味との紹介もあったので、近々、味の方も試してみようと思う。