キクキンウワバ  幼虫

昨日、家の庭の草むしりをしていると時に出現。

比較的大きな緑色のイモムシ(毛虫)。正直、この緑色のイモムシの種名に辿り着くのは困難が予想されると感じたが、一応、掌に乗せて写真には撮ってみようと思った。

しかし、その時、この太めのイモムシが、シャクトリムシのスタイルで移動を始めたのであった。こうなってくると、シャクガの幼虫を当たれば良いのかと、俄然、種名特定へのモチベーションが上がったのだった。

そして、更にラッキーな事に、これまでの情報を元に、ネット検索をしていたところ、シャクトリムシのように移動するのは、シャクガの幼虫だけではないとの記事に出会したのであった。

あとは、とんとん拍子で種に辿り着くことができた。

名前は、ヤガ科のキクキンウワバ。

鮮やかな緑色の体表に黒点を散りばめ、疎に毛が生えている。身体は太めで、頭部の方が小さく窄まっている。そして、イメージとは違い、シャクトリムシのように動く。

とても可愛らしい蛾の幼虫である。

一応、キクキンウワバという名が付いているぐらいなので、幼虫は菊科の植物は食べれるのであろうと思う。ただ、我家の庭での発見場所は、シソ科のロシアンセージが咲き誇っているまさにその株元のイネ科雑草を除去していた時に、上から落ちてきたみたいな感じであった。上から降ってきたけど、キク科と言えば、厄介なハルジオンのロゼットが近くには結構あった。

果たして何を食べていたのであろう?

ニホンアカガエル

近隣の里山で、時々アカガエルの成体を見かけたり、春先には卵塊を見つけたりすることがあるのだが、それらが、ニホンアカガエルなのかヤマアカガエルなのか、これまで正直ちゃんと確認したことがなかった。

ゆえに、出会った時には、ちゃんとどっちなのか確認してみようと思っていてのだが、ここのところ、数カ所で、ふと彼ら彼女らに出会うことが出来た。

1回目は、家から車で8分ぐらいのところにある休田を蓮田にリニューアルしたと思われる里山の一画で見かけた。

この時は、捕獲出来ずに、アカガエルなのかヤマアカガエルなのか確認は出来なかったのだが、自宅から比較的直ぐの場所に確実にアカガエルの仲間が生息している事が確証出来て、凄く満足な気持ちになった。

次は、家からは25キロぐらいはあるが、仕事の昼休みに立ち寄ったスーパーの駐車場横の森に居た。スーパーが有るだけあって、住宅地も隣接している。

今まで、近隣でアカガエルの類を見かける場所は、少し高低差がある谷地の湧水だったり、やはり湧水が元になっている池の近くの森林だったりといった具合だった。

ただ、今回は、平坦な土地の森林も疎にしかない地区での遭遇であった。その時は、写真に撮ったが、色は濃い目のニホンアカガエルであった。以下が、その時の写真である。

最後は、先週末、最初にアカガエルを数匹見かけた蓮田からそんなに遠くない森林の中で出会った。

その時は、偶然に捕虫網を持っていたので、容易く捕まえて、写真に撮ってみた。その時の写真が以下である。まさにニホンアカガエルといったような綺麗な色合いの個体であった。

とにかく、そんなに頻繁に出会えるわけではないが、家からそんなに遠くない場所に、ニホンアカガエルの確実な生息地を見つけれたのは、私の中では、とても嬉しい出来事であった。

最後にオマケだが、家の庭でも最近、アカガエルに遭遇した。一昔前に、春先に近隣でアカガエルの卵塊を見つけると少し持って帰って来て、オタマジャクシを育てた時代があったが、その中には、ニホンアカガエルの卵塊だけでなく、ヤマアカガエルの卵塊も含まれていたのか、ここの所、庭で遭遇するのは、ヤマアカガエルばかりな気がする。

今年も、1月の終わりから4月まで、それぞれ違う睡蓮鉢に3回の産卵があったが、全部がヤマアカガエルの卵塊であったのかは、分からない。また、上陸直後の赤ちゃんガエルを見ても、私には、ニホンアカガエルの赤ちゃんなのかヤマアカガエルの赤ちゃんなのか区別できない。

以下が、最近我が家の庭に現れたヤマアカガエルである。毎年、上陸する側から、待ち構えたアオダイショウに食べられてしまうのだが、なんとか生き残った個体であればと思う。

キムネクマバチ

子供の頃より馴染みの深い蜂である。

毎年、花壇や自然下の花に集まるこの蜂をかなりの頻度で見てきている。たまに写真に撮ろうと試みるのだが、意外と近付くと逃げる。

今回も、ダメ元でスマホカメラのシャッターを押してみたのだが、思った以上に使えそうな写真だったので、キムネクマバチの投稿をしてみる。

先ずは、体長2,5センチぐらいのこの丸く見える蜂は、子供の頃よりクマンバチと呼んで、親しんできた。親しんできたというよりは、大きさと翅音から、刺されるとヤバイという風に恐れられて来たと言った方が良いかもしれない。

その後、スズメバチやアシナガバチと違い、自ら攻撃や威嚇をするタイプではない温厚な蜂であるとの知識を持ち合わせたのは、個人的にいつ頃のことであったであろうか?正直思い出せない。

まぁ、実際のところ、花の蜜を餌にしている温厚な蜂である。ただ、多くの温厚な蜂にも共通していることだが、余りにも無茶をやるとメス(攻撃的なハチも刺すのはメス)には刺されるようである。

そして、日本全国どの地域でも、この蜂の知名度はちゃんとあり、名前もある程度クマンバチと共通の名で呼ばれているのではないであろうか。この事からも、人間に広く親しまれてきた昆虫であると結び付けたくもなる。

また、大きな体の割に小さな翅で、どうやって飛べるんだと過去に議論の飛び交った蜂のようである。

取り敢えず、世の中には、未だに刺されるとヤバイ黒い大きな蜂と、クマンバチのことを誤解している人達もいるのではと思う。もし、殺虫剤で殺されそうになっていたら、危なくない蜂だと教えてあげるようにしよう。

虫も人間も偏見で殺されてしまったら、いたたまれない。