キオビツチバチ

昨日、仕事先で地面にハチの死骸が落ちているのが目に留まった。

万一、刺されないように、確実に息絶えているのを確認して、一瞬で拾い上げて写真に撮った。

名前は、比較的直ぐにキオビツチバチと判明。大きさは、雄と雌で差があるが、平均20ミリを超えるぐらいのサイズのハチである。

このキオビツチバチの習性として、コガネムシの類の幼虫に産卵して、キオビツチバチの子供達はコガネムシの幼虫を少しづつ食べながら成長するというのがある。

そして、このキオビツチバチは、産卵したコガネムシの幼虫を逃げれないような自らの巣穴に連れ込むタイプではなく、場所を選ばずコガネムシ類の幼虫を見つけると、自ら土中に潜り(?)、産卵して、後は自然に任せるというタイプである。

昆虫達の生活を眺めていると、たまに弱肉強食の世界で捕食者に被捕食者が短時間で食され絶命して行く瞬間を目の当たりにしたりするが、ジワジワと内部を蝕まれて最終的には絶命させられるという様式も有る事を知る事になる。

ただ、とても残酷な寄生の習性のようだが、自然下でコガネムシの類に出会う機会よりは、このキオビツチバチに出会う機会の方がずっと少ない気がする。

言い帰るなら、あまりに増えすぎて、己の餌となるコガネムシの仲間が減ってしまうのは困る事を本能的に知っているのではとも思いたくなる。

今しか考えない人間……今取っている行動や考え方が将来どういう結果をもたらすかを予測出来る力(本能)を開拓する時代が始まりつつあると思う。

コネアオフトメイガ  成虫 2nd

先週の金曜日に、近隣の林縁で見かけ写真に撮っていた蛾である。

前翅長で1センチ程度の小さな蛾である。ネット上の写真では、色彩の変異も比較的多岐に渡っていたが、コネアオフトメイガで合っていると思う。

種名にアオと入っているが、確かに現地で見たときも、緑色(昔の人の感覚で青)の印象をもたらしてくれる蛾だとは感じた。

幼虫の食草は知られていないようである。

さて、私の撮った上の写真でも少し垣間見れるが、頭部の触角のところが後ろに反り返っているようにも見える。この為、一瞬、ヤガ科のクルマアツバ亜科を当たろうかとも思ったが、クルマアツバ亜科にこんなに起毛感がある種っていたっけとも当初より思っていた。

結局は、メイガ科のフトメイガ亜科の蛾であったが、このコネアオフトメイガの雄の特徴として頭部の触角の付け根の所を後方へと背負うような感じになるという点があるみたいである。

上の写真の個体の頭部の方が少しそんな雰囲気に見えるのは、上の理由の為なのかなと思いたい。

ウスベニコヤガ  成虫

昨日、仕事中にツツジの植栽の上に止まっているのが目に留まったので、スマホをポケットから取り出して早技で写真に撮っていた。

帰宅後に調べたところ、比較的直ぐにウスベニコヤガという種であることが分かった。

大きさは、この手の蛾にしては小さくて、開帳で2センチぐらいだったのではと覚えている。このウスベニコヤガの大きさに関しては、今回私が目にしたウスベニコヤガは、本年2回目の発生のものと推測できるが、シーズン2回目の個体達は、1回目の発生時のもの達より小型との事である。(蛾の世界では、よくある事だが……)

また、ある方の投稿がとても参考になったのだが、以下のような事が書かれていた。

● 1回目の発生時の個体は、暗い色合いのものが多く、2回目の個体達は、薄い色合いのものが多い。

● 幼虫の食草は、日本では知られていないが、海外では針葉樹に付く地衣類と思われている。

● 私の撮った写真でも写っているが、ウスベニコヤガの頭部は、1回目の発生時も2回目の発生時の個体も、黄色っぽい色合いである。

以上のような感じである。

また、名前にウスベニと付いているが、私が見た個体からは、紅色の印象を薄くとも受ける事は無かった気がする。

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2021年8月6日追記

昨晩、我家の外灯下に来ていた。色合いの個体変異が大きい蛾の気がするが、この暑い夏の時期に、近隣で結構見かける気がする。