ヒガシキリギリス

キリギリスの投稿は既にしていると思って、これまでスルーしていたが、未投稿である事に気が付いた。

そこで、最近近隣で撮ったキリギリスの写真を使い、投稿してみようと思う。

大きさは、35ミリぐらいだったのであろうか。

キリギリスという名前は、コオロギやバッタという名称と同じくらい、昔からよく耳にするが、案外、その姿を正確に知っている人は少ないかもしれない。そんな私も、最近まで、キリギリスのことを正確には理解していなかった。

そして、昔は、日本全国キリギリスで通ったみたいだが、近年は、日本には4種のキリギリスがいて、上の写真の個体は、青森県から中国地方まで生息するヒガシキリギリスという種であると考えられる。

ちなみに、時々、夜が多いかなぁ……♪ギーッチョン…ギーッチョン♪との虫の鳴き声が聴こえて来ることがあるが、この声の持ち主が(ヒガシ)キリギリスの雄の声である。

そして、調べていて意外に思ったのは、埼玉県と岩手県が、都道府県独自のレッドデータで、このヒガシキリギリスを準絶滅危惧種に指定しているところである。確かに、近隣近所でも、あの鳴き声を、いつでも何処でも耳に出来るわけではない気がする。自分の家の近所だと、明らかにスズムシやクツワムシの鳴き声の方が身近な気がする。

減ってきている理由は、都会では、綺麗に草刈りされてしまう空き地が増えてきたからとの事である。田舎部では、逆に人手不足で、荒れた土地が増えていくと思われるので、今後のヒガシキリギリスの動向に関しては、減る一方とも言えない気がする。

♬ギーッチョン…ギーッチョン♬……私には、自然や季節を感じさせてくれる虫の声だが、もはや、そんな虫の声を楽しむ余裕の無い人達が増え続けている気もする。

キゴシジガバチ

最近、近隣で、この腰の細さが人目を引くハチを見かけた。

一見で、初めて見るハチと分かったので、なんとか写真に撮ろうと近付くが、葉から葉へと直ぐに移動し、決っして落ち着いて写真が撮れるだけの時間、静止してはくれなかった。

まぁ、なんとか追いかけ回して撮った一枚が以下のものである。

大きさは、体長2センチぐらい。これだけ特徴的な細い腰をしているなら、直ぐに種名にも辿り着けそうと考えたが、案の定、簡単に種が判明した。

名前は、キゴシジガバチ。ホソ(細)は入っていないものの、キゴシ(黄腰)が特徴を言い当てている。

葉から葉へと移動を繰り返していた理由は、おそらく幼虫の餌にするクモを探していたものと推測する。捕まえたクモは、雨に濡れないような場所の壁に垂直に泥を盛り付ける形で作った巣に持ち込み貯めて、幼虫達の餌にするとの事である。

1950年代に持ち込まれたアメリカジガバチと競合する形で生息場所を奪われたのか、関西方面の都道県では、都道府県独自のレッドデータで、絶滅危惧種Ⅰ類〜準絶滅危惧種まで指定している都道府県が多い。

ちなみに、自分も巣穴作りに使う泥があり、餌にするクモも多く棲息するような水田地帯を散歩する事は、普通の人より多いと思うが、初めて出会ったハチである。

腰の細さがとても印象に残るハチである。

オオドウガネコガシラハネカクシ?

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫のひとつである。たまに、来ている。

大きは、体長1センチ弱といったところであろうか。直ぐに、ハネカクシの仲間である事は分かるが、サイズと外見から、オオドウガネコガシラハネカクシが近いかなと思った。

ただ、まだまだ知られていないことが多いハネカクシの仲間達の世界の事なので、上の写真の個体をオオドウガネコガシラハネカクシと断言は出来ないではいる。

ちなみに、種名のドウガネのところは、身体の一部に銅金色の部分がある事を意味しているのかなと思われるが、ネット上の情報では、一見とても翅とは思えない上翅の部分が銅金色であるとの記載が多かった。