モンキクロノメイガ 成虫 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていた。というか、たまに来ている蛾である。

ここで、既投稿だとは思ったが、過去の投稿を振り返っていると、既にモンキクロノメイガと投稿している種が、本当にモンキクロノメイガかとも思えて来たので、ここに、もう一度、現時点で私がモンキクロノメイガと思った蛾を紹介させて頂く。

先ず、大きさは、この手のノメイガ亜科の蛾にしては大きい方だと思った。実際に、開張で22ミリ以上あった気がする。

ネット上の画像を拝見する限り、黄色の紋のところの配置やニュアンスは様々であり、明らかにモンキクロノメイガの類似種がモンキクロノメイガとして紹介されている感も感じたが、私の上の写真の紋様パターンを持つ蛾を、モンキクロノメイガと紹介している写真も沢山あった。

間違いやすい種に、モンシロルリノメイガが居るのかなと思ったが、現時点でのモンキクロノメイガに対して私が抱いているイメージは、比較的大きめなノメイガであるとの印象である。

一応、幼虫の食草を紹介しておくと、ブドウ科のヤブガラシやエビヅル等との事である。この手のブドウ科蔦植物は、近隣には厄介なほど生えている。

オスグロトモエ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

当たり前の流れと言えば、当たり前の流れなのだが、我家の外灯下に集まる蛾達も既に出会って来ている種が多くなってきている。

そんな中での、初めて出会う大型の蛾であったので、内心、本当に「神様に感謝!」みたいな気持ちになった。

大きさは、前翅長で40ミリ弱ぐらい。とにかく、この蛾の存在は知っていたので、出会えて良かった。種名は、オスグロトモエ。確かに、前翅の大きな丸は、巴紋様だし、雄がもっと黒っぽいところから、オスグロトモエの名が付いたようである。

また、この複雑な紋様は、夏型の特徴であり、春型(春生まれ)のオスグロトモエは、雄雌共に、もっとシンプルな茶色地の下地をしているようである。同様に、オスの紋様は、メスより単純とのことなので、今回は、上の写真のような夏型の雌の個体に出会えた事はラッキーと感じた。

さて、幼虫の食草は、アカシアとの事だが、アカシアと言えば、南半球とから輸入された観賞用の木の気がする。この類の木が日本に持ち込まれる以前は、何を食草にしていたのか、元々日本に居た蛾なのか等、気になる。事が出て来た。

クワコ 幼虫 成虫

本日、家の近所を散歩中に、桑の木に蛾か蝶か分からないが、それらの幼虫が居るのが目に留まった。

桑の木の葉を巻く形で潜んでいる蛾の幼虫達には、たまに出くわすが、葉の表面に堂々といる幼虫は初めてであった。

ただ、思い当たる幼虫が居た。私が小学生の頃には、観察用に学校の教室の後方の棚の上でカイコ(蚕)を飼う慣習があったのだが、色さえ違うが、何処となく見覚えのある幼虫であった。

そうである。明治時代になり、海外への主要輸出品の生糸(シルク)の原料となる繭を作るカイコ(蚕)の幼虫の野生盤なのではと思った。

調べたところ、実際に、カイコの原種と考えられているクワコの幼虫であると分かった。成虫の姿も、カイコの成虫とほぼ同じである。ただ、生糸を取るためだけに改良飼育された蚕が飛べないのと違い、クワコの成虫は飛翔能力を持っているようである。

このクワコの繭からも糸は紡げるらしいが、ここで繋がった事がある。過去に、小川の土手に生えている野生の桑の木に沢山の蛾の繭がぶら下がっているのを見た事がある。当時は、何の蛾の繭なんだろうと気になったが、このクワコの繭だったと知る事になった。

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2021年11月5日追記

最近、とある人工物(橋)の下に生えているクワの木に、沢山の蛾のものと思われる繭が付いているのに気が付いた。

種が違いそうな繭を幾つか家に持ち帰る事にした。目的は、どんな蛾になるか見届けるためである。

予定では、来年の春先までの長期戦を覚悟していたが、持ち帰った晩には、小さなカップの中に動く蛾を目にした。以下がその蛾である。翌日にも1匹羽化していた。

大きさは、前翅長で22ミリぐらいある。うーん………なんだっけ?この蛾……と少し考えたが、直ぐに、桑にいたし、クワコじゃないかとの正解に自力で行き着いた。

クワコが正解である。

ところで、今回の大きな橋の下の雨に濡れない場所の桑の木には、近くの雨に濡れる場所の桑の木より断然高確率に蛾の繭が付いていた。

いくら葉や繭を纏っても雨に濡れ過ぎると繭が弱ってしまう現場(現場を作ってしまったのは私であるが…)は見たことがあるので、雨に濡れない場所の桑の木で繭まで育つに越した事はないはずである。

敢えて、雨に濡れない木を産卵に選んでいるのか、雨に濡れない場所の幼虫の生存率が高くなるのか、今のところの私には分からない。