目下、この大きなイトトンボに沢山触れ合える場所がある。
種名は、オオアオイトトンボだと思う。日本のイトトンボ属最大のトンボである。
5月の今頃現れ、11月ぐらいまでは見れるトンボである。
この手のトンボには、オオ(大)が付かないアオイトトンボという種もいるが、両種とも、近隣の自然下では時々見かけるイトトンボである。
ただ、今回、このオオアオイトトンボが、それほど広くない草むらに密集している場所を見つけたのである。この場所は昔から知っているが、オオアオイトトンボの存在には気が付かなかったので、今が旬なんだと思いたい。
さて、このオオアオイトトンボと戯れてて感じたのは、このトンボは、人間の接近を、どれほど危険に感じているのであろうかという点である。というのは、近付くと逃げるが、決して遠くへ逃げようとはしないのである。飛んで逃げても、せいぜい数十センチ先の草茎に直ぐに止まるのである。もし、小さな網でも持っていたら、直ぐに数十匹は捕獲出来てしまう。
このオオアオイトトンボの生息域を眺めると、世界中に分布するアオイトトンボが、極東の日本近辺で固有進化したものと考えたくなる。国内では、北海道南部から、九州まで……国外では、ロシア沿海州南部から朝鮮半島にかけて生息報告されている。
一応、現在、北海道では、絶滅危惧種として扱われているイトトンボである。
最後に、胸部のアップの写真を以下に。
“オオアオイトトンボ Lestes temporalis (Selys, 1883 ) 2” への1件の返信