コウスアオシャク 成虫 Chlorissa obliterata (Walker, 1863) 1

最近、近隣で、この蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長で12ミリぐらいだったかなと思い出す。

アオシャク亜科の蛾にも、これまで結構出会って来たので、既に投稿済みの種かとも思ったが、調べてみると、未投稿の種と分かった。

腹部が赤いのが見えているし、その条件からも絞りやすかったが、種名は、コウスアオシャクだと思う。

幼虫の食草は、アキノキリンソウにクサフジ……そんなの近隣に生えていたかと、近隣の景色を回想し始めた。アキノキリンソウの現代平地ヴァージョンと言えば、セイタカアワダチソウ。クサフジ……調べたら、ちょうど先日、東京の調布飛行場の辺りで写真に撮っていた植物がクサフジと繋がった。

さて、近隣のこのコウスアオシャクは、何を食べて羽化してきたんだろうか?そのうち、突き止められればなと考える。

ちなみに、この蛾の分布域をネット上で調べたところ、東北北部やロシア沿海州と寒い地域にも多数目撃情報があるのを知った。

ヨツメノメイガ 成虫 Pleuroptya quadrimaculalis (Kollar, [1844]) 1

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長11ミリぐらいだったと思う。

少し離れたところからでは、ヤガ科のクルマアツバ亜科の蛾に見えていたのだが、写真を撮ろうと近づいた時に、ツトガ科ノメイガ亜科の蛾なのかと気が付いた次第である。

種名を、調べたところ、ヨツメノメイガであろうとの結論に至った。似た種に、コヨツメノメイガという種もいるが、そちらは、もうちょっと薄い色合いをしているらしい。この蛾の印象として、現場での肉眼だと、かなり濃い焦茶色に見えていた。

ちなみに、ヨツメ(四つ目)の謂れは、後翅にも大きな白い紋が対であり、それらの大きな紋が合わせて四つの目に例えられたものと思われる。

幼虫の食草は、バラ科フユイチゴ等が知られているようであるが、私は、現時点でフユイチゴを知らない。

キベリハネボソノメイガ 成虫 Circobotys aurealis (Leech, 1889) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長15ミリぐらいではなかったであろうか。

種名は、キベリハネボソノメイガ。種名にあるキベリ(黄縁)は、翅の後端の縁毛が黄色いところから、来ているものと思われる。

幼虫の食草はイネ科のモウソウチクやマダケと書かれている記事も読んだ。

ところで、このキベリハネボソノメイガとキムジノメイガという色合いが似ている2種を、いまいち見分けられないでいる自分がいる。

上の写真だと、キベリハネボソノメイガだと断言できるが、キムジノメイガも、上翅を全開には開かず、少し後翅も見える形で止まられると、どっちだろうと頭を捻ってしまうのである。

ちなみに、キムジノメイガの方が、微妙にオレンジっぽいとの見解もあり、私もそれに同感だし、キムジノメイガの方が若干大きい気がする。ただし、人間の観察眼だと、隣に比較対象でもない限り、なかなか違いに気が付かないかもしれない。

あとは、ひたすら多くの個体を見て、小さな差異を脳裏に焼き付けて行くしかないのかなと感じる。

そんな中で、今回、キベリハネボソノメイガの写真を見て、うん?って気付いたのは、写真を撮る角度によっては、上翅に小さな薄い紋が見て取れる事に気が付いた点である。(キムジノメイガに、この紋が現れないなら、これもキベリハネボソノメイガの特徴かもしれない。)

上記の薄い紋に関しては、背正面から撮ると、殆ど映らないのも厄介である。以下に、背正面からの写真を。

光の当たり方にもよるが、この色合いを見る限り、キムジノメイガとの色合いの差異に、私は気が付けるかな?と思う。