キマダラアツバ 成虫 Lophomilia polybapta (Butler, 1879)

昨晩に引き続き、今晩も、蛾を始めとした昆虫達が、我家の外灯下に殆ど現れない日である。ただ、この傾向は、我家の外灯下だけでなく、昼間にチェックする他の場所も同傾向にある。きっと、気温が低いせいと思いたいのだが……。

そんな中でも、先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長10ミリちょっと。

腹部を持ち上げて止まる姿が特徴的だが、種名は、キマダラアツバ。

幼虫の食草は、ブナ科のクヌギやコナラやクリ等との事である。

海外での生息状況の情報は、殆ど無かった感じである。韓国にはいる模様。国内は、関東地方南部が北限のようである。

ホシハラビロヘリカメムシ Homoeocerus (Tliponius) unipunctatus s (Thunberg, 1783)2

ちょうど3週間ぐらい前に近隣で写真に撮ったカメムシの投稿をしようと思う。

別に珍しいカメムシではないので、過去に投稿済みであるが、アップで良い写真が撮れたと思うので、再投稿してみようと思った。

あと二つ前の投稿で、似た雰囲気のハラビロヘリカメムシの投稿もしているので、その種との対比の意味合いも兼ねての再投稿である。

大きさは、体長13ミリぐらいだったのであろうか………正直、正確な記憶を呼び戻せないほどに、日数が過ぎてしまったようである。

種名は、ホシハラビロヘリカメムシ。腹部のひれみたいなところが、もう少し広くて、上翅にぼんやりとした点が見て取れる種に、上にも言及したが、ハラビロヘリカメムシという種もいる。

このハラビロヘリカメムシも、ホシハラビロヘリカメムシも、どちらもマメ科のクズやハギやフジ等を好むカメムシである。

近隣では、かなり出会えるカメムシであり、出会った時の感動は、生まれない(自分の中では)超普通種である。

ハラビロヘリカメムシが北方系のカメムシなのは確かそうだが、では、このホシハラビロヘリカメムシはと言うと、南方系なのかもしれない。台湾や中国南東沿岸部にも生息情報が濃く出ている。

おそらく、ハラビロヘリカメムシも、ホシハラビロヘリカメムシも、ルーツは一緒だと感じる。自分が推理するに、日本に先に来ていたのは、ハラビロヘリカメムシの方で、その後の気温が高くなった時代に、ホシハラビロヘリカメムシが来たのかなぁとも思うのだが、どうなのであろう?

ヨツボシモンシデムシ Nicrophoru quadripunctatus (Kraatz, 1897)

最近、近隣で、この甲虫を見かけて、写真に撮っていた。

大きさは、体長13ミリぐらいだった。

名前は、ヨツボシモンシデムシ。

最初は、コガネムシの仲間か、ゴミムシの仲間か、それともどっちでも無いの3択が頭に浮かんだが、その場で調べてみるとシデムシの仲間と判明。

ちなみに、現場で、この甲虫を摘んだ後の指の匂いを嗅いでいた。匂いは無臭だったのだが、シデムシと言って、動物の死体等に集まる虫なら、もっと有機物の腐敗したような臭いがしそうなものなのにと思った。

上の写真の個体は、大きさから雌であろうとの予測が付く。オスは、もうちょっと大きく、腹部も尖って、上翅からのはみ出しも目立つようである。

そして、この甲虫がシデムシの一種かと分かったと同時に、過去に見たことがある事を思い出した。夜中に、近所に魚取りに出かけた時に、畦道に死んでいたモグラに数匹いた奴だと繋がった。(その時の写真もあるのだが、10年近く前のスマホのカメラの性能では、どうしても、ピントが合わなかったのである。)

ところで、黒い一般的なオオヒラタシデムシは、自然下の至るとこで出会える気がする(我家の庭にも数年前から結構目立つようになった)が、今回のヨツボシモンシデムシとは、滅多に出会えない気がする。土地柄か、道路で車に轢かれた野生動物とかを目撃し、時々、まざまざと見る時もあるが、シデムシの類が集っているのは見たことがない。ちょっと薄暗い雑木林の林縁で、ミミズの死体に群がる普通のオオヒラタシデムシとかは、目撃するが……。

さて、最後に、明るい場所で、このヨツボシモンシデムシを観察していたところ、不意に力強い羽ばたきで上空の高い場所へと一気に飛んで行ってしまった。これは、逃げられたという残念感よりは、大きな置き土産を残してくれた気がした。

彼女は、飛べるのかということが確認出来た。一応、地表徘徊性の昆虫達が跳べるのか否かは、私にとっては興味津々のテーマだが、翅は有るのだが、飛べない甲虫達も多い気がする。

追記

このヨツボシモンシデムシを更に調べていて、幼虫を巣に導くために鳴くとの記事を読んだが、幼虫を導いていたわけではないと思うが、この甲虫を手のひらに包み込んでた時に、♪チィチィ♩と鳴いていた。