カラムシカザリバ 成虫 Cosmopterix zieglerella (Hübner, [1810])

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、体長7ミリぐらいで、とても小さな蛾である。

所謂、キバガの仲間(上の写真の個体も、よく見ると釣り針みたいに反り返った牙が見える)で、カザリバガ科の蛾なんだろうとの予測はしたが、種名未定の種も多い科である。

果たして、種名に辿り着けるのかと思いながら、調べ始めた。案の定、微妙に少しづつ違う紋様パターンで、種名未定の種が沢山居た。

そんな中で、カラムシカザリバという上の写真の個体に似ている種を発見。こうして、この投稿のタイトルは、カラムシカザリバとさせてもらった。

実際のところ、この日、この場所を訪れた目的は、カラムシに集まる虫(ラミーカミキリは確実にいるであろう)でも見に行くかというものだったので、そういう点では、繋がっている。ちなみに、この蛾は、クズの葉をめくったら、居た感じである。その場所には、他には、カナムグラも繁茂しており、所々に、ヨツスジヒメシンクイなんかも見ることが出来た。

さて、この蛾の幼虫は、カラムシやカナムグラなんかを食べるらしい。

ちなみに、この蛾は、ヨーロッパに多く生息している蛾のようである。ただ、ヨーロッパでは、何を食べているのかは、分からなかった。

ソバ Fagopyrum esculentum

この白い小花を咲かせる植物が、田んぼの畔に咲いていて、暫くの間、何という植物か分からなかった。

撮影日は、約1週間前。

ソバかって気付いたのは、ソバを育てている畑の溢れ種から生えてきたソバの花や葉や茎の色を、たまたま見たからである。一番は、独特な葉の形を覚えていたことによるかもしれない。

以下に、明らかに収穫目的に栽培していたものから落ちた種からの実生である。

ところで、近隣で、時々、ソバは栽培しているのを見るが、少し調べてみて、改めて冷涼な気候を好む植物であることが分かった。しかも、湿潤な土壌もダメらしい。山間の傾斜地とかで栽培されているのが頷ける。

また、平均最低気温が17,5度を上回ると、実入が極端に悪くなるとも書いてあった。今は、北海道が、主要産地のようである。

あと、肥料喰いの作物らしい。酸性の痩せた土地で育ち、実もみのるが、結実はし難いとも書いてあった。

でも、蕎麦って美味しいし、地元産のソバが出回ってくれた方が、輸送面や地産地消の考えでもプラスになるし、食べたいんだよな。

地球温暖化で、地元には逆風の作物の気がするけど、どんな品種が有るんだろう?

そのうち、調べてみよう……htmlhttp://www.hokuto-kona.net/soba/hinshu/index.html

オオナミモンマダラハマキ 成虫 不思議な習性Charitographa mikadonis (Stringer, 1930) 2

今、この蛾も旬なのか、近隣の複数の場所で見かけることがある。今回も、近くにはコブシの木あり。

種名は、数日前の初投稿の時に覚えたのだが、オオナミモンマダラハマキ。

この蛾の定型情報は、前回の投稿に譲るとして、今回、この蛾の面白い習性に目が行った。

ネット上では、葉っぱの上等で、クルクル回転しているという行動が紹介されていたが、この日は、私も、その行動を何回も見ることになった。

確かに、近づいて写真を撮ろうとすると、クルクル、駒のような不規則な回転をしている。同時に、上翅の後端のオレンジのラインの波線のところが、眼に見えるんだけどと感じた。よく見ると、超小さなミミズクなのである。

そして、同時に、この蛾の不思議なこの行動を更に不思議に感じさせる点に気が付いた。危険を感じた時に、何故飛んで逃げないんだと思った。大概の蛾は、危険を感じると、飛んで逃げるという行動をとる。時に、春先の餌が少ない時期には、森の中とかだと、高い所まで飛び過ぎた蛾達が、木立から現れた鳥達に一瞬で食べられてしまう。

そうやって、考えると、この蛾は、眼威嚇(?)で、身を守る道を選択した蛾なのであろうか?

眼威嚇………田んぼにも、ターゲットマークみたいな風船がぶら下がっている時があるが、鳥達には、本当に、眼に見える紋様は効果があるって事なのかなぁ。