オオウスベニトガリメイガ 成虫 Endotricha icelusalis (Walker, 1859) 1

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいではなかったであろうか。

種名は、調べたところ、オオウスベニトガリメイガと分かった。この蛾は、翅を閉じてる姿が、上のような感じであり、もし上翅を開いて止まっていたとしたら、随分と印象が変わるはずである。個体によっては、後翅に黄色い横線に続き黄色い大きめの紋がある個体もいるはずである。

この手のシマメイガ亜科の蛾達は、我家の外灯下にはよく現れるので、既に投稿済みかと思ったが、未投稿を確認した。

でも、似たような蛾を投稿している記憶があったので、詳しく遡ると、キモントガリメイガという似た雰囲気の種を投稿していることに気が付いた。一瞬、オオウスベニトガリメイガを、キモントガリメイガとして投稿してる可能性がないかと不安になったが、キモントガリメイガは、黄色い中横線の上翅前縁側に黄色い小点が薄らとあるようである。確認したら、過去の私のキモントガリメイガの投稿の個体には、それが見て取れる。安心した。

幼虫の食草は、ネット上には、ブナ科のコナラやクヌギとの紹介もあったが、幼虫食餌不明の投稿が多かった。

シロジマエダシャク 成虫  Euryobeidia languidata languidata (Walker, 1862) 2

最近、近隣で、薄暗い林の中を、複数のこの蛾が飛び回っている光景に出会った。

ただ、飛び回っている主は、あらかた見当は付いていた。数回のチェイスの後、なんとか写真に撮ってみた。

大きさは、開張で4センチちょっとぐらい。

名前は、シロジマエダシャク。昨年、この蛾の存在に気がつき、なんとか写真に写したものを、昨年のほぼ同時期に投稿済みではある。

また、幼虫は、本年の春に見つけて写真に撮り投稿済みである。

さて、この幼虫の食草は、モクセイ科の樹木の葉という事だが、今回、この蛾の写真を撮ったエリアは、モクセイ科の樹木が濃く植わっていたのは確かである。

今の時点で、その樹木が何であるのか調べてないが、ネズミモチではないのは分かる。トウネズミモチかなぁと思うのだが、その木の周りを歩いている時に、少し良い香りが漂っているのである。白い蕾がいっぱい付いていたけど、ネズミモチの蕾って良い匂いするのかなぁ。(手で手繰り寄せて嗅ぐと、それ程でもなかった。)

あと、流石に常緑広葉樹が好みの蛾だけあって、暖かい地方の蛾であり、台湾、中国南東部、インド、ネパールにも生息しているようである。

ナカウスエダシャク 成虫 Alcis angulifera (Butler, 1878) 3

数日前に近隣で写真に撮っていた蛾である。

立派な櫛髭状の触角が目立つが、大きさは案外小さく、開張で3センチちょっとぐらいだったと思う。

サイズ的には、ナミシャク亜科に行きたいところだが、立派な櫛髭状の触角と下翅が見えるように止まっている姿から、やっぱりエダシャク亜科の蛾なんだろうなとの予測は付いた。

ただ、こんなに黒っぽい蛾がいたっけと路頭に迷い始めたが、ジックリと写真を眺めていると、薄らと中程を横に走る太い帯のようなものの存在が見えて来た。

ここで分かった。色は濃いけど、ナカウスエダシャクであると。

ナカウスエダシャク自体は、数日前にも我家に現れた個体(上の写真の個体とは雰囲気も全然違う)の投稿をしているが、この時期に、小さめのエダシャクで、ちょっと暗めの蛾がいたら、ナカウスエダシャクを候補に挙げて良いのではと思う。

ちなみに、ヒメナカウスエダシャクという種もいる事を知り、調べたが、このヒメナカウスエダシャクの幼虫の食草が、コメツガやトドマツやモミ等とあった。私の家の近所には、標高の高い場所がないし、物凄く北の地域でもない。ヒメナカウスエダシャクの可能性は、ほぼ無い。