ウメエダシャク 成虫 Cystidia couaggaria couaggaria (Guenée, 1858)

2日前に、家からそう遠くない場所で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長2センチちょっとぐらいあったと思う。

さて、この蛾は何だっけ?……確かヒロオビトンボエダシャクとかトンボエダシャクとか居たよなと思い、調べてみたが、どうも翅の紋様が合致しない。

最後の路線として、ウメエダシャクって、こんなに上翅が細く尖って見えたっけと疑問に思いながら、ウメエダシャクと照合すると、まさに、上の写真の個体はウメエダシャクということが分かった。

ただ、ウメエダシャクのシーズンも少し前に終わっているよなとも思いながら、ウメエダシャクの成虫って長生きなのかとか、もしかして、今年2回目の個体かと考えを巡らせている自分がいる。

ウメエダシャク自体は、幼虫も蛹も成虫も、かなり目にする蛾である。 近隣のバラ科の梅を筆頭とした似たような木には、目を凝らせば必ずいるし、成虫は、ちょっと半日陰のような林を夕刻や驚いた時に、上へ上へとヒラヒラと優雅に飛んで行く蛾である。数匹が乱舞するする姿は、目で追って見てても楽しめる。

さて、この蛾の生息分布は、国内は北海道から九州辺りまで。海外は、ロシア南東部沿海州に朝鮮半島辺りにもいるようである。

シラユキゲシ Eomecon chionantha Hance

この植物は、家からそう遠くない場所に自生していて、気になっていた植物である。

2年ちょっと、種名に辿り着けないでいたが、とうとう種名が判明した。何事も、諦めないで、気に掛けていると、道が拓けるみたいなことなのであろうか。

写真では分かりづらいと思うが、葉は意外と大きく径で20センチ近くある。

そして、一番の特徴は、4月の半ばに、白いハッキリとした花が咲くのである。以下に、2年前の花期に写した写真を。

これだけ特徴的な植物なのに、ネット上に殆ど情報が出回ってなかったのである。

今回は、気まぐれで、「波打ったフキ」と検索したところ、出て来た画像の中に、そっくりなものが含まれていた感じである。

種名は、シラユキゲシ(白雪ゲシ)。原産は、中国の南東部の標高の高い場所(1400〜1800メートル)のようである。

夏の乾燥を嫌い、湿った半日陰を好む耐寒性多年草との事だが、確かにこのシラユキゲシが群生していた場所は、杉・ヒノキ・サワラの人工林の林縁で斜面の下の方でもあり、湿った土壌といった条件は備わっている。

この植物は、庭園の半日陰の下草とかに利用されたり、鉢物で流通したりしてるらしいが、どうやって、この自然下の場所に溢出したのかは、興味が湧く。(ただ、一般的には、野への溢出を外来種として警戒されている植物のようである………ただ、これからの温暖化の傾向を考えると、平地では好条件は揃っていない気もするが……)

私は、昭和の日本の庭とかに合いそうななかなか趣きある植物だと思う。

セスジヒラタゴミムシ Agonum daimio (Bates, 1873).

最近、近隣で、この極小のゴミムシの写真を撮っていた。

小さいサイズと、動き回っていたせいでと、光量の少ない場所であったので、どうしてもピントを合わせられなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいだった。小さいゴミムシだなというのが感想である。

種名に辿り着けるか自信がなかったが、セスジヒラタゴミムシという種なのではと考える。

国内での分布は、北海道から南西諸島まで。海外での分布は、ちょっと分からなかった。

ネット上には、あまり情報の出回っていないゴミムシだと感じた。