ハラボソムシヒキ Dioctria (Dioctria) nakanensis Matsumura.

近隣で、最近見かけて写真に撮っていた。

大きさは、体長で1センチ行かないぐらい。

この場所で、このハエの仲間に出会うのは初めてではなくて、1ヶ月前ぐらいにも写真に撮っていた。

その時も、嘴の方に違和感ある物体が見て取れた。その時も、これが違う小昆虫を吸汁している姿なのか、それともこのハエの身体の一部なのか分からないでいた。

でも、やっぱり、小昆虫を捕獲・吸汁している瞬間なのではと思い、ムシヒキの仲間を調べ直すと、ハラボソムシヒキという種だと分かった。

ムシヒキアブの仲間にしては、小さい方だと思う。

分布報告は、あまり多くなく、国外からの報告も見つけられなかった。本州から九州辺りまでに生息している模様。

ツマトリソウ Trientalis europaea L. 福島県 標高 1100メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずは気になった植物を種名に辿り着ける限り、紹介してゆこうと思う。

種名はツマトリソウ。漢字で書くと、褄取草。

上の写真でも、言われてみれば辛うじて見えるかもしれないが、花弁の先の方が微妙にピンク色であり、これを、昔の人が鎧の裾とかを縁取る事を褄を取ると表現した事と掛けて、褄取草と名付けられたようである。

この植物の分布の方は、興味深くて、学名にeuropaeaとヨーロッパを連想させる語句が入っているが、ヨーロッパには、多くの生息報告があり、動物地理学的な旧北区の高緯度地帯には必ず生息しているような植物である。そして千島列島やアリューシャン列島ではなく、更に北の北極圏の近くまで生息しているのか、その北極圏を経由してか、新北区の北米大陸の西岸にも到達しているのである。

段々とパターンが読めてきたのか、寒冷系の植物は日本海側に多く、福島県以北は、寒冷系の生物の領域であることから、このツマトリソウも、同じような生息分布をしていると思われる。

このパターンは、淡水魚を始めとした他の生物でも当てはまっているケースがあり、私が想像するより遥か昔に日本列島にやって来ている生物達が多いのではと思い始めている。日本列島への人類の到来なんて、地球の歴史から考えたら、先ほどの出来事なのかもしれない。

オオイタドリ Polygonum sachalinensei 福島県 標高 800メートル〜1200メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずは気になった植物を種名に辿り着ける限り、紹介してゆこうと思う。

この植物は、標高800メートルぐらいから標高1200メートルぐらいまでの間(それ以上それ以下の標高では観察をしていない)の林縁には、かなり生えていた。

茎の太さや伸び方で、イタドリなのは分かるのだが、普段よく見ている平地のイタドリとは、全然雰囲気が違う。とにかく葉が大きいのと、今回のエリアのイタドリは葉先が尖っていない。

という事で、種名は、オオイタドリ。

本来の分布は、中部地方以北の山岳地帯であるが、それより、西の地域にも拡がっているとの事である。海外では、ヨーロッパ、北米のアメリカ北西部でも生息報告があがっている。ちょっと報告のデータが少ないようである。(皆の関心も少ない植物なのかもしれない。)

ところで、平地でイタドリがあるような場所には、同じタデ科のスイバやギシギシも生えていることが殆どだが、今回の高地では、スイバやギシギシと一目で分かる植物はほとんどなかった。標高800メートルぐらいの温泉地で、道路脇にスイバとギシギシが、こじんまりと生えていたぐらいである。どちらも、古来より自生していたとも考えにくいシチュエーションであった。