ニワハンミョウ Cicindela japana Motschulsky 1858 福島県 標高1100メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

大きさは、体長13ミリぐらいだったのではなかろうか。

陽の当たる登山道に、ハンミョウがいると気付き、必死にスマホを片手に追いかけるのだが、とにかくすばしっこい。1回目は、見失う。

それから、数分後、再び、このハンミョウが落ち葉も混ざる登山道を疾走し始めたのが目に止まった。今度も、とにかく速いし、おまけに瞬間移動の如く突然数センチ高速で飛んだりして、予測不能な動きも見せる。

ただ、今度は角度は悪いが、登山道の木枠で休んだ瞬間があった。恐る恐るカメラを近付けて写せた写真が上のものである。

さぞや、標高1100メートルにいたハンミョウだから、珍しいハンミョウかと思いきや、調べたところ、普通種のニワハンミョウだと思われる。

生息分布は、本州以南……九州辺りまで。

このニワハンミョウは、上翅の色合いや光沢感は個体差があるようで、上の写真の個体は、地味目な方なのかもしれない。ただ、腹部の側は、どんな個体でも光沢感があるらしいので、今度は摘んで写してみようと思う。

キクビアオハムシ Agelasa nigriceps (Motschulsky, 1861 )

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

大きさは、体長7ミリぐらいだった。

現場でも光沢の綺麗なハムシだなとは思ったが、緑色の無数の光沢のあるハムシの中から、種を特定出来るか自信がなかったのも本音。ただ、よく見ると、胸部は黄色い事に気が付いた。こうなると、俄然、種の特定に近付く。

案の定、あっさりとキクビアオハムシという山地性のハムシに辿り着いた。

山地では、ブナ、ウツギ、ヤマブドウ等色々な植物に集まるらしい。

今度は、もうちょっと陽射しのある環境で出会い、鮮明な写真を撮らせて貰えればなと思う。

ヒメジョウカイ Lycocerus japonicus (Kiesenwetter, 1875)

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

大きさは、体長12ミリぐらいだったと思う。

平地にある我家の近所では、数種のジョウカイボンをよく見かける事により、とても馴染みのある昆虫であるが、標高の高いところにもジョウカイボンの仲間が生息しているのかという事が分かり、それだけでも大きな収穫であった。

種名を調べたところ、ヒメジョウカイという種だと分かった。

国内での分布は、北海道から九州辺りまでとのことである。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。一応、このジョウカイボンの学名には、japonicus と入っており、日本に特化している昆虫の可能性も感じる。