先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。
買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。
想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。
大きさは、体長13ミリぐらいだったのではなかろうか。
陽の当たる登山道に、ハンミョウがいると気付き、必死にスマホを片手に追いかけるのだが、とにかくすばしっこい。1回目は、見失う。
それから、数分後、再び、このハンミョウが落ち葉も混ざる登山道を疾走し始めたのが目に止まった。今度も、とにかく速いし、おまけに瞬間移動の如く突然数センチ高速で飛んだりして、予測不能な動きも見せる。
ただ、今度は角度は悪いが、登山道の木枠で休んだ瞬間があった。恐る恐るカメラを近付けて写せた写真が上のものである。
さぞや、標高1100メートルにいたハンミョウだから、珍しいハンミョウかと思いきや、調べたところ、普通種のニワハンミョウだと思われる。
生息分布は、本州以南……九州辺りまで。
このニワハンミョウは、上翅の色合いや光沢感は個体差があるようで、上の写真の個体は、地味目な方なのかもしれない。ただ、腹部の側は、どんな個体でも光沢感があるらしいので、今度は摘んで写してみようと思う。