キトガリヒメシャク 成虫 Scopula emissaria lactea (Butler, 1879)

最近、近隣で、この蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、開張サイズで、15ミリぐらい。

種名は、キトガリヒメシャク。初めて見るヒメシャクである。

さて、この蛾の分布を調べようと、学名でネット検索したところ、情報がほとんど出て来ず、代わりに、Scopula emissaria (Walker, 1861)という蛾の、シノニム(学名違いの同一種)として、現在扱われている可能性を感じた。

ちなみに、同一種とされるScopula emissaria (Walker, 1861)の生息分布は、直ぐにネット上でヒットしてきて、インド南部、スリランカ、タイ南部、オーストラリア北部、カンボジア………そして、台湾、中国東岸、韓国、日本といったような環太平洋の左半分みたいなイメージである。

幼虫の食草は、ちょっと分からなかったが、暖かい地域で育つものなのは間違い無いのかなと推測する。

クロイロコウガイビル 捕食中 Bipalium fuscatum (Stimpson, 1857)2

我家の庭で、毎年、クロイロコウガイビルには出会うが、先日、ちょうど何かを捕食中の個体に出会った。

何となく捕食されているものも想像は付いたが、確かめるために、棒で突くと、結構な速さで、その場を後にしたが、食べられていたのは、以下の生物であった。

想像していた通り、小さなカタツムリであった。

ここで気が付いたのは、クロイロコウガイビルの口は、真ん中より少し後ろだったのと、飲み込むというよりは、溶かして養分を吸収する系かという事であった。

餌があるから集まる生物達………殆どの人が目を向けず、気が付かないだけで、自然下には、生態系がある。そして、常に変化している。

コガネムシ Mimela splendens (Gyllenhal, 1817) 2

10日ぐらい前に撮った写真であるが、本物のコガネムシの投稿をしようと思う。

毎年、この時期に、田んぼの畦とかで見られるとても光沢の綺麗な甲虫である。

光沢が鏡ばりで、写真を撮っている自分自身が映り込んでいる。

大きさは、体長18ミリぐらいであろうか。

種名は、コガネムシ。

出現は、ちょうど今時分のコガネムシの仲間である。近隣で、これからのシーズンに現れる似たような甲虫には、アオドウガネカナブンサクラコガネ、ヒメスジコガネ、マメコガネ(?)等があるかもしれないが、文句無しに一番シンプルにピカピカ🌟の種かもしれない。一応、緑以外に赤紫の光沢のもいたりする。

しかし、現実のところ、大概の人は、この昆虫と似た種(実際は随分と違う)との区別が出来ないで、近年のネット情報では、一括りにコガムシ=害虫のイメージが、人々の脳裏に最初に焼き付く流れが出来てしまっている。

理由は、一理あって、こうした植物の根や葉を食する似た種が、コガネムシ科という科に属していて、正確な種名が分からない時に、人々がコガネムシの仲間というような言葉の使い方をするからである。

では、この正真正銘のコガネムシはと言うと、似た種で大量発生を時々見かける種達とは違って、近隣では、結構、6月の短い期間に、運が良ければ出会えるみたいな地味なイメージの種である。

ネット上では、桜を始めた広葉樹を食害すると書いてあったり、灯火にもよく飛来すると書いてあったりするが、私は、桜で出会った記憶はない。もっぱら、田んぼの近くの密集した藪とかで見かける事が殆どである。また、灯火への飛来に関しては、我家の外灯下では見た記憶がない。我家から一番近いコガネムシのポイントまでは、4、5百メートルといったところであろうか。

ところで、この甲虫の国外での分布状況が気になり、調べたところ、韓国と日本に集中していた。また、国内でも、東北や北海道には少ないような傾向も読み取った。