クローバヒメハマキ 成虫 Olethreutes doubledayanus (Barret, 1872)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、クローバヒメハマキ。

確かに、この蛾を見つけた田んぼの畦には、シロツメクサなんかは生えてると思う。ただ、この蛾が乗っているのは、クズの葉っぽい気もするし、辺りには他のマメ科植物も沢山あるので、シロツメクサやアカツメクサといったクローバーにだけ固執するのは慎重になっておこうと思う。

ここで気になったのは、シロツメクサの原産地であるヨーロッパでは、この蛾はどう扱われているのであろうという事であった。学名をネット検索してみると、殆ど出てこない。日本語のこの蛾の紹介ページがメインである。逆に、シノニム(学名違いの同一種……新種登録は、同じBarretさん)として他の学名で、似た雰囲気のヒメハマキがヨーロッパにいることが分かった。

では、このBarretという昆虫学者は、何処で、本種クローバヒメハマキOlethreutes doubledayanus (Barret, 1872)を観察して、定型標本にしたのかが気になり始めた。

簡単に、この人物の経歴が出て来ると思ったのだが、簡単にはネット上で行き着けなかった。こうなったら、このクローバヒメハマキという蛾も、何らかのヒメハマキの同一種として種名統合とかされてる可能性が思い浮かび、ネット上で日本語で「シノニム」やら「種名変更」やら入れて検索するのだが、全く出てこなかった。

もちろん、私だけが、ネット上の迷路に迷い込んでる可能性もあるが、このクローバヒメハマキという蛾の素性というか過去への繋がりが、私の中ではアッサリと途切れてしまった

エルモンドクガ 成虫 Arctornis l-nigrum ussuricum (Bytinski-Salz, 1939)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

よく見るとドクガ特有の立派な櫛髭状の触角が見てとれる。薄らと青みがかっているのも見て取れる。

大きさは、前翅長2センチちょっとあったのではないだろうか。

写真をもう一枚。

何か虫でも落ちてこいと、桑の木を竹の棒で叩いた瞬間、一目散で飛び立った白い中大型の蛾が目に止まった。そのまま上方に飛んでいったら、写真は撮れなかったが、この蛾は地面へと突進していった。

そこを写真に撮ったのが上の2枚である。

飛び立った瞬間に、大きさと色合いから、最近我家でよく出会うウスキツバメエダシャクかと予想したが、近づいてみたところ、違うと分かった。

ただ、フィールドで初めて出会う蛾であったが、「あぁ知ってる」と頷く自分が居た。

種名は、エルモンドクガ。上翅に見て取れるくの字状の紋をアルファベットのLに見立てて種名が付けられている蛾である。

ドクガと種名に付くが、幼虫も蛹も成虫も毒毛は持たないようである。

ユーラシア大陸に広く分布する蛾であるとの記事を読んだ記憶もある。

オカトビムシ Platorchestia humicola

最近、近隣で、この生物を見かけ、写真に撮っていた。

真上からの写真も。

大きさは、体長7ミリぐらいだった。

直ぐに、砂浜の海岸とかでよく見かけるトビムシの仲間であろうと推測がつくが、こんな内陸にも居るのであろうかと調べてみた。

すると、節足動物門短脚目(ヨコエビ目)ハマトビムシ科のオカトビムシという種だと判明。

海のトビムシもそうだが、この個体も飛んだのを覚えている。飛んだというよりは跳んだであるが。逃げる時に、5センチぐらい跳ねる瞬間が数回あった。

さて、このオカトビムシ……ダンゴムシやワラジムシに比べると、近隣で当たり前に見かけるムシではない。