シロスジヒメバチ

一昨日、土曜日に近隣の森林公園のような場所を散歩中に発見。

最初に見つけた時に、妙に捻れた態勢になっている理由が分からなかったが、よく見ると葉と保護色になったカマキリの鎌に捕まっていたのであった。どおりで、捻れていた訳である。

蜂の方は、まだ存命だったので、カマキリから開放してあげて、写真にだけ撮らせてもらった。

あまりにクッキリと印象的な胸背部の白紋と白黒交互の脚部から、シロモンチビトガリヒメバチとのいう種の写真とピッタリと照合出来るのだが、気になるのはサイズである。

シロモンチビトガリヒメバチの平均サイズの体長12ミリには、収まらない気がする。触角の長さが、姿を大きく見せている可能性もあるが、そんなに小さなハチの印象は受けなかった。

ここまで書いて、もう一度ネットを使い調べると、シロスジヒメバチというヒメバチ科では最大級(平均サイズ…17ミリ)のこれまた似たような蜂が存在する事を知った。

以後は、この写真のハチは、シロスジヒメバチという認識でこの投稿を進める。

さて、このシロスジヒメバチも、過去に投稿したシロテントガリヒメバチ同様に、幼虫時代を蛾の幼虫に寄生して成長して来る寄生蜂である。

この蜂を見かけた藪の近辺は、まさに蛾達の王国の如く、藪に踏み入れば、小さな蛾達が何十匹も飛び出して来る場所であった。

余談だが、同じ日に、少し後に家の草むしりをしたのだが、同じサイズ同じ姿をしたシロスジヒメバチを、我家の庭でも見かけた。ただ、葉の間を飛ぶその個体をチラッと見た際に、脚部の黒白紋様には気が付くことが出来なかった。

ちゃんと確認しようと近付いた瞬間、追いかけれそうもない遠方へと飛んでいってしまったのであった。

ミスジツマキリエダシャク  成虫

一昨日の土曜日に近隣の森林公園のような場所を散策していた時に、比較的広範囲で、この蛾を見かけた気がする。

サイズも中型で目に止まり易いし、シャクガの仲間である事から、葉裏に隠れて止まることもしないために、他の小さな蛾達より多く生息している印象に残ったのが真相だと思うが……以下のような開帳で4センチぐらいの蛾である。

名前は、ミスジツマキリエダシャクだと思う。とても色彩パターンが変異に富む蛾らしく、ネット上には様々な色合いのミスジツマキリエダシャクの写真が氾濫している。

私が、その日、10引匹以上のこのミスジツマキリエダシャクと思われる蛾と遭遇した中で、共通した特徴として認識できたのは、以下の点である。

✴️かなり薄い色合いの白茶色みたいなパターンがほとんどであった。

✴️後翅の外縁の波形が、目立つ。

✴️前翅両端が、丸みを帯びているわけでなく、2段回に折れている。

✴️頭部も含めてクチバシが、とんがって見える。

以上のような事柄のうち、後翅外縁の波形と、前翅両端のクキクキっと2段回になっている特徴から絞り込むと、ミスジツマキリエダシャクなのではと思われるのである。

さて、幼虫の食草は、杉などの針葉樹との事であるが、確かに、このミスジツマキリエダシャクが濃く棲息していた一帯には、杉やヒノキやサワラの古木が結構生えていたのを、ハッキリと覚えている。

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2021年4月4日追記

ちょうど1週間ぐらい前に、我家の外灯下に現れた蛾が、ミスジツマキリエダシャクかと思われるので、投稿してみる。開張サイズで、4センチぐらいありそうな蛾であった。

ホソオビコマルハキバガ (ホソオビマルハキバガ改め) 成虫 Meleonoma malacobyrsa (Meyrick, 1921) 

一昨日の土曜日の晩に家の外灯下に来ていた蛾である。

今回は、大きさはバッチリと記憶に留めてあるのだが、体長で1センチあるかないかの小さな蛾であった。

ハッキリと牙のようなものを、肉眼でも写真でも確認していたわけではなかったが、おそらくキバガの仲間なのであろうとの予測は付いていた。

そして、「黄色いキバガ」でネット検索すると、直ぐにホソオビマルハキバガという種が浮上してきた。

このホソオビマルハキバガの幼虫の食草はと言うと、紹介している投稿には出会えなかったな気がする。果たして、何なのであろう?

今後の私の課題のひとつが、また出来た。