キキョウソウ

かなり日が経ってしまったが、6月20日に近隣の里山で撮っていた花の名前が分かったので、投稿することにする。

シソ科のキキョウソウというアメリカ大陸(カナダよりアルゼンチン辺りまで……要は南北に縦断する形?)原産の外来種であると思う。日本では、1940年代に東京で発確認されたらしい。

別名、ダンダンギキョウ(段々桔梗)。

ところで、この植物は、乾いたところを好むとの記載があったが、この写真を撮った場所は、横は超浅い小川で、小川の水面からは1,5メートルぐらいの高さにポツンと咲いていた。小川と反対側は水田であり、その間の畦道に咲いていた。

この場所が乾いた場所か分からないが、近隣でごくたまに見かけるこのキキョウソウを見ていると、日当たりに強い植物である事は間違い無いのではと思う。

個人的印象として、よく里山を散歩している身としても、何処でも見かけれる植物ではない気がする。

結構草丈は低くなく膝丈よりは上に来るが、私好みの花姿(今回は背丈と花色)ではある。

来年は、どこかの里山の一株を持ち帰ってきて、庭で増やしてみようかなと考えたりしている。

直射日光が当たる場所が少ない我が家の庭だが、何処にしようかな。

ニワコウラナメクジ? Milax Gagates

近隣の里山の主に田んぼと隣接する道路までの斜めのちょっとした土手にふと置かれた木材やブロックの下で見かけることが出来るナメクジである。

一瞬、日本で一般的に見られるチャコウラナメクジ系のナメクジが、このような保水力のある黒い土で育つと変色してしまうのかなと思いたくもなるが、どうも別種のようである。ただ、場所によっては目と鼻の先にチャコウラナメクジ系のナメクジがほぼ同所的に生息しているケースも稀にあり、確実な棲み分けが出来てないときもあり、別種か同種か、本当に自信が持てなくなる時がある。

そして、このナメクジを検索すると、ノナメクジとかノハラナメクジとヒットして来て、意図せぬ外来種としての紹介と共に学名が付されている事が多い。

しかし、では、海外の文献を当たろうと、その学名で検索すると海外の記事では、ちょっと雰囲気の違う写真が出てきてしまう。

そこで、海外のナメクジの画像から、近隣の里山の水辺環境(主に水田)にいる薄黒いナメクジと同じ雰囲気のものを抽出すると、学名でMilax Gagatesという種が浮上してくる。

一旦、ここで、私が近隣で見かけるMilax Gagatesと思うナメクジの写真を以下にアップしてみる。撮影場所と日時は、今年の7月4日、利根川の河川敷の運動公園の利根川本流が数十メートルのところの遊歩道上である。

大きさは、5センチぐらいだったと思う。普段、近隣の里山の田んぼの直ぐ傍とかで見かける個体達は、ひっくり返した石の下とかにいる為、丸まっていることが多く小さい印象を受けるが、移動しようと伸びれば、これぐらいの5センチぐらいには伸びるのではと推測する。

ここからは、この近隣の自然豊かな環境下で特に水と切っても切れない環境で見かけれる上のナメクジを、Milax Gagatesとして、話を進めると、本来のこのナメクジの生息地は、北アフリカ西部のチュニジアからモロッコにかけて、その対岸のスペイン、ポルトガル、大西洋に面したフランスの海岸線にかけての辺りだったとの事である。

しかし、今では輸送物資に混じって、世界中の国に生息しているようである。

ただ、海外のウキペディアで、私が着目したのは水環境の近くに生息しているという紹介である。ここは、近隣でのこのナメクジの生息環境と、大いに合致している。

また、このナメクジの別名が、Green House Slug(温室ナメクジ)というのだが、ここは、世界的に、本当にそのような環境に居るナメクジなのか再調査の必要があるのではと考える。

元々の生息分布を見ると、暖かい地域の生物の気がするので、移入場所では、暖かい温室とかでしか生き残れなかった偶然を、命名に拾われていないかなとも考えたい。

あとは、日本では水田周りの水辺等に辿り着いた経緯も知りたいところである。ダイレクトなのか、時間をかけた大移動なのか等である。