最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。
大きさは、前翅長13ミリぐらいだったであろうか。
この蛾自体は、我家の外灯下にも現れる蛾で、名前はアズキノメイガ。
この蛾の薄い色彩のタイプが存在しないなら、この蛾は近隣の自然下では見間違わない気がする。下地が黄色やら薄黄色のノメイガは多いが、このタイプの止まり方をするノメイガ亜科の蛾で、下地が焦茶色の蛾は、そんなに出くわさない気がするからである。翅を広げて止まることが多いタイプでは、モンキクロノメイガなんかがいるかも知れないが、間違いそうなほど紋様は似かよっていない。
他に種を特定する切り札があるとすると、中脚の腿節に防具みたいなものが付いているところも参考になる。それが分かる写真を以下に。
さて、この蛾の幼虫は何を食べて育ってくるのであろう。色々な植物を食べれるらしいが、近隣の自然下でよく出会える蛾なので、複数の場所の自然環境を眺めながら、今後絞って行ければなと考える。
ところで、上のタイトルのところの学名は、本州以南亜種の学名であり、この蛾の基本種は、Ostrinia scapulalis (Walker, 1859)という殆ど同じ雰囲気の蛾であり、世界的にところどころに分布している蛾である。GBIFの分布マップで調べたところ、日本や韓国に目撃報告が集中している以外は、フランスとウクライナの辺りにも多少目撃報告がある。フランスもウクライナも、ヨーロッパの農業大国のイメージがあるが、何か農産物とこの蛾の分布と関係があるのであろうか?
勿論、日本でも野菜の害虫の一面のある蛾である。