カシノシマメイガ 成虫 Pyralis farinalis (Linnaeus, 1758)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだった。

紋様のパターン含む雰囲気からメイガ科シマメイガ亜科の蛾であろうとの予測は付いたが、調べたところ、カシノシマメイガと判明。

今回は、一般的な止まり方をしているが、所謂シマメイガ亜科の蛾達に多い、あの尾部を持ち上げて止まるスタイルの時も多いようである。

ところで、カシノシマメイガのカシノの部分だが、エッって思われるかもしれないが、“菓子の“なんだと思う。

というのも、この蛾の幼虫は、貯蔵穀物、菓子、干果、動物の乾燥糞等を食べるとの事である。

さて、この蛾の生息分布なのだが、幼虫の餌が餌だけに、動物地理区なんか関係なく、世界中に拡がっている。まさに、貯蔵穀物の人為的移動と共に拡がったのは明らかだが、これほどまでに世界に拡がった蛾を見たのは初めてかもしれない。

この蛾に限らず、人類の物質文明(特に交通移動手段)の急発展に裏打ちされるグローバル化によって、地域毎の生態系は、目まぐるしい混乱を経験している。

急速過ぎる物質文明の発展と進歩の行く末を予測出来ていない人類……地球時間に身を任せて、ゆっくりと進歩する生物達。どちらが賢い生物と言えるのであろう。

ヒメアカホシテントウ Chilocorus kuwanae Silvestri

最近、近隣で、この小さな甲虫の写真を撮っていた。

大きさは、体長3ミリちょっとぐらいだったと思う。

写真を撮ろうとすると、ちょこまかと逃げ回ったが、おそらく、テントウムシの仲間なんだろうなとの予感はしていた。

テントウムシの仲間を当たると、ヒメアカホシテントウという種なんじゃないかなと思うに至った。

このテントウムシは、カイガラムシを食べるテントウムシとの事である。この個体がいたのは、シュロの葉の上であった。

このテントウムシの生息分布は、GBIFのオープンデータで眺めたところ、日本では本州以南……海を隔てた韓国辺りがメインの生息場所のようである。興味深いのは、北米の西海岸(カリフォルニア州のロサンゼルスやオレゴン州のポートランドの辺り)にも生息報告がある事である。

近隣で時々見かけるとても小さなテントウムシである。

オオキイロマルノミハムシ? Argopus balyi Harold

最近、近隣で見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、体長5ミリ弱ぐらいだったのであろうか。結構、個人的には大きく見えていた。

付いていたのは、ドクダミの葉。同所で、2匹視界に入ってきた。

種名を調べていくと、オオキイロマルノミハムシという種が近い気がする。

センニンソウやボタンヅルに付くハムシとの事だが、その場所に、センニンソウやボタンヅルがあったかどうかは、現時点ではハッキリとは分からない。(花の時期になれば、絶対に気がつくはずである。)

また、ネット上のオオキイロマルノミハムシの画像をチェックすると、もう少し複眼の間が狭い個体達の画像も見かけるが、多分雌雄の差なのかと思われる。上の写真のように、複眼の間が開いているのは、雌の特徴みたいに紹介されている方もいた。

とにかく、種の同定に、自信が持てていないのも認める。