カシノシマメイガ 成虫 Pyralis farinalis (Linnaeus, 1758)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだった。

紋様のパターン含む雰囲気からメイガ科シマメイガ亜科の蛾であろうとの予測は付いたが、調べたところ、カシノシマメイガと判明。

今回は、一般的な止まり方をしているが、所謂シマメイガ亜科の蛾達に多い、あの尾部を持ち上げて止まるスタイルの時も多いようである。

ところで、カシノシマメイガのカシノの部分だが、エッって思われるかもしれないが、“菓子の“なんだと思う。

というのも、この蛾の幼虫は、貯蔵穀物、菓子、干果、動物の乾燥糞等を食べるとの事である。

さて、この蛾の生息分布なのだが、幼虫の餌が餌だけに、動物地理区なんか関係なく、世界中に拡がっている。まさに、貯蔵穀物の人為的移動と共に拡がったのは明らかだが、これほどまでに世界に拡がった蛾を見たのは初めてかもしれない。

この蛾に限らず、人類の物質文明(特に交通移動手段)の急発展に裏打ちされるグローバル化によって、地域毎の生態系は、目まぐるしい混乱を経験している。

急速過ぎる物質文明の発展と進歩の行く末を予測出来ていない人類……地球時間に身を任せて、ゆっくりと進歩する生物達。どちらが賢い生物と言えるのであろう。

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