キクキンウワバ 成虫 Thysanoplusia intermixta (Warren, 1913) 3

最近、近隣でこの蛾の写真を撮っていた。

大きさは、案外に大きく、前翅長で20ミリぐらいあったと思う。

直ぐにヤガ科キンウワバ亜科の蛾である事は分かったが、種名を調べると、キクキンウワバという種だと判明。

幼虫の食草は、キク科タンポポに始まり、ハルジオン、ヒメジオン等………他にも、セリ科、イラクサ科、バラ科など……この蛾がいた付近は、幼虫の食草だらけかもしれない。

この蛾の生息分布に関しては、国内では、おそらく北海道から九州を経て南西諸島まで生息していると思われるが、GBIFのオープンデータで世界分布を眺めると、興味深いのは、台湾と東北に目撃報告が集中しているのと、インドの北部の方にも目撃報告がある。そのうち、何か繋がりが見えてくればなとも思っている。

ところで、昨年の6月に投稿しているキクキンウワバ成虫の投稿は、完全に別種の投稿をしていると思う。それから1年経った現在の知識では、それがテングイラガの仲間である事が分かる。近々、修正せねば……。

キオビミズメイガ 成虫 Potamomusa midas (Butler, 1881)

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったであろうか。うーん、正直思い出せない。

種名の方は、キオビミズメイガ。

キオビミズメイガの幼虫の食草は、ミズメイガと種名に付くだけあって、流水中のコケ類である。

国内では、本州から九州辺りまで生息している蛾のようである。海外では、韓国からの生息報告が群を抜いて目立つ。

この蛾がいた場所から50メートルぐらい歩くと、流れのある用水路は存在する。そういう環境で育ちあがってくるのであろうか。

ちなみに、もう少し暑くなってくると、ヒメマダラミズメイガという同じミズメイガ亜科の蛾が近隣では目立つようにはなる。着実に夏が近づいてきている。

コヨツボシアトキリゴミムシ Dolichoctis striatus striatus Schmidt-Göbel, 1846/Dolichoctis rotundata

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫のひとつである。

大きさは、写真だと違和感なく見えてしまうが、とても小さかった。体長で4ミリいかないんじゃないだろうか。

種名は、コヨツボシアトキリゴミムシ。

この極小のゴミムシは、南方系のゴミムシだと思われる。ゆえに、本州の関東以南から国内では九州辺りまで生息している模様。南西諸島もいるのかな?

海外では、赤道直下の辺りのエリアにもいる。興味深いのは、ニューギニア島の東部や、それに対するオーストラリアのヨーク半島なんかに目撃報告が集まっている。ちなみに、上のタイトルのところで、二つの学名を入れたが、どちらの学名でも、ほぼ同じ生息分布の情報が出てくる。

昨晩は、とにかく暑かったが、暑い日には暑い地方の生物が、寒い日には寒冷地の生物が元気に動き回ってるような気がする。