ヨツボシモンシデムシ Nicrophoru quadripunctatus (Kraatz, 1897)

最近、近隣で、この甲虫を見かけて、写真に撮っていた。

大きさは、体長13ミリぐらいだった。

名前は、ヨツボシモンシデムシ。

最初は、コガネムシの仲間か、ゴミムシの仲間か、それともどっちでも無いの3択が頭に浮かんだが、その場で調べてみるとシデムシの仲間と判明。

ちなみに、現場で、この甲虫を摘んだ後の指の匂いを嗅いでいた。匂いは無臭だったのだが、シデムシと言って、動物の死体等に集まる虫なら、もっと有機物の腐敗したような臭いがしそうなものなのにと思った。

上の写真の個体は、大きさから雌であろうとの予測が付く。オスは、もうちょっと大きく、腹部も尖って、上翅からのはみ出しも目立つようである。

そして、この甲虫がシデムシの一種かと分かったと同時に、過去に見たことがある事を思い出した。夜中に、近所に魚取りに出かけた時に、畦道に死んでいたモグラに数匹いた奴だと繋がった。(その時の写真もあるのだが、10年近く前のスマホのカメラの性能では、どうしても、ピントが合わなかったのである。)

ところで、黒い一般的なオオヒラタシデムシは、自然下の至るとこで出会える気がする(我家の庭にも数年前から結構目立つようになった)が、今回のヨツボシモンシデムシとは、滅多に出会えない気がする。土地柄か、道路で車に轢かれた野生動物とかを目撃し、時々、まざまざと見る時もあるが、シデムシの類が集っているのは見たことがない。ちょっと薄暗い雑木林の林縁で、ミミズの死体に群がる普通のオオヒラタシデムシとかは、目撃するが……。

さて、最後に、明るい場所で、このヨツボシモンシデムシを観察していたところ、不意に力強い羽ばたきで上空の高い場所へと一気に飛んで行ってしまった。これは、逃げられたという残念感よりは、大きな置き土産を残してくれた気がした。

彼女は、飛べるのかということが確認出来た。一応、地表徘徊性の昆虫達が跳べるのか否かは、私にとっては興味津々のテーマだが、翅は有るのだが、飛べない甲虫達も多い気がする。

追記

このヨツボシモンシデムシを更に調べていて、幼虫を巣に導くために鳴くとの記事を読んだが、幼虫を導いていたわけではないと思うが、この甲虫を手のひらに包み込んでた時に、♪チィチィ♩と鳴いていた。

ハラビロヘリカメムシ Homoeocerus dilatatus 2

ちょうど2週間ぐらい前に近隣で写真に撮ったカメムシの投稿をしようと思う。

別に珍しいカメムシではないので、過去にも投稿済みであるが、アップで良い写真が撮れたと思うので、再投稿してみようと思った。

大きさは、体長13ミリぐらいだったのであろうか………正直、正確なところは思い出せない。

種名は、ハラビロヘリカメムシ。腹部のひれみたいなところが、もう少し狭くて、上翅にハッキリとした点が見て取れる種に、ホシハラビロヘリカメムシという微妙に似た種もいる。

このハラビロヘリカメムシも、ホシハラビロヘリカメムシも、どちらもマメ科のクズやハギ等を好むカメムシである。

近隣では、意外と出会えるカメムシであり、出会った時の感動は、生まれない普通種である。と書きながら、ホシハラビロヘリカメムシよりは、全然出会えない印象である。

北方系のカメムシであり、今後の地球温暖化傾向の中では、生息域が狭められていくカメムシなのかもしれない。

チビスカシノメイガ 成虫 Glyphodes duplicalis (Inoue, Munroe & Mutuura, 1981)2

2週間前に我家の外灯下で撮っていた蛾の写真である。

既に投稿済みなのだが、前回の投稿の写真よりアップでまぁまぁの写真が撮れたと思うので、再投稿しようと思う。

大きさは、前翅長11ミリぐらいだった………うーん、正確には覚えていない。

種名は、チビスカシノメイガ。

幼虫は、クワやコウゾの葉を食べる。似た雰囲気の種に、スカシノメイガと、クワノメイガがいるが、近隣で私は、チビスカシノメイガしか見た記憶がない。