ミヤマカラスアゲハ  成虫

昨日、庭の草むしりをしていたら、黒いアゲハチョウの仲間が近くに止まった。飛び立たせないように恐る恐る近づいて、なんとか以下の写真が撮れた。

それにしても、青光りする鱗粉が綺麗!

直ぐに種を調べたら、ミヤマカラスアゲハかカラスアゲハかのどちらかという事になったが、ミヤマカラスアゲハなのではと思った。

理由はと言うと、前翅表側に見えるブルーのラインの幅が均一なところである。カラスアゲハだと、もうちょっとラインが太くて形も一直線ではないとの記事を読んだからである。理由としては、これだけじゃ弱い気もするが……

因みに写真の青い鱗粉が目立つのは、ミヤマカラスアゲハもカラスアゲハも雄であり、雌は、もっと黒が目立ち、赤オレンジの班紋も目立つ感じである。

それにしても、子供の頃より黒いアゲハチョウは幾度となく見てきているが、マジマジと見るとこんなに綺麗な輝きを持った蝶だったのかと感心させられる。

そして、我が家の庭でも毎年ひらひらと飛んでいるのを見かける黒色ベースにに赤色の小さな紋を散らつかせてるアゲハチョウって、何アゲハって言うんだろうとか、黒いアゲハチョウって何種類居るんだろうとの率直な好奇心の扉を開いてくれることになった。

ちょっと調べたら、黒いアゲハチョウは7種類居るようである。少し前にも、近所で、ナガサキアゲハなる大型の真っ黒のアゲハチョウには、遭遇したりしているし、昨年も、種不明でお蔵入りになっているが、同じ時期に黒いアゲハチョウの写真を撮ったのを思い出した。ちょっと見返してみようと思う。

さて、このミヤマカラスアゲハの幼虫の食草は、ミカン科のカラスザンショウ、キハダ、カラタチなどとの事である。あまり、園芸種の柑橘には来ないとの事であるが、どうなのであろう。

今回写真に撮った個体は雄で産卵はしないが、この写真を撮った直ぐ傍には、今年になってカラスザンショウの苗木を植えていた。黒いアゲハチョウを呼ぶためにである。そのうち、雌も現れ、産卵に使ってくれればなと思う。

クリシギゾウムシ

昨晩、家の外灯下に来ていたゾウムシの仲間である。

体長は1センチぐらい。長い嘴(クチバシ)を入れると、2センチ弱。

名前は、クリシギゾウムシなのではと思う。似た種に、コナラシギゾウムシやクヌギシギゾウムシというものが居て、外見的に殆ど決定的な違いが無いように思えるが、上の写真のものはクリシギゾウムシなのではと思う。

根拠はと言われると苦しくなるが、家の敷地内に栗は一本植えており、毎年、この手の甲虫に産卵されているのは確認している。そして、ドングリをつけるようなコナラやクヌギの類は、近所だと100メートルぐらい行かないとない。

ただ、クリシギゾウムシも、同じゾウムシ亜科のコナラシギゾウムシもクヌギシギゾウムシも、ピンポイントの木が無ければ、代替えのドングリに産卵しそうな気もする。

取り敢えず、初めて、灯火の下でシギゾウムシと思われる甲虫を見たが、近所には栗畑は、沢山点在している。今後も、このシギゾウムシの仲間を観察して、違いを色々と見出して行ければなと思う。

因みに、このドングリに産卵する甲虫としては、今年に入って、オトシブミ科のハイイロチョッキリなる種の投稿をしているので、良かったら、そちらも御覧あれ。