イチリンソウ

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていた。

野草にしては、随分と大きな白い花だなと興味を抱いたのだが、どうせ野いちごの一種かと思い、スルーしそうになった。ただ、弱々しく細い茎を辿ると、ほとんど葉も付いてなく地面まで繋がっている。更によく見ると、野いちごとは思えない鋸歯の深い葉が3葉で疎に付いているのに気が付いた。

何だろう?

調べたところ、これが、イチリンソウと言うんだと、初めて知った。

イチリンソウとかニリンソウというのは、山草の本とかに必ず載ってる種であるが、こんなに大きな花だとは思っていなかった。雑草の中に生えても、凄いインパクトを与えながら、一際目立ちながら咲いていた。

さて、この場所に元々生えているのか、過去に誰かが植えたものがひっそりと代を重ねているのかは分からないが、まぁ、近隣の自然下で、イチリンソウが自生している場所を見つけれたのは幸運だったかもしれない。

本の中でしか認識してなかったイチリンソウを、初めて、自然下で実物を見る事が出来た。

ちなみに、各都道県の独自のレッドデータでは、このイチリンソウは、絶滅危惧I類に指定しているのが、宮城県と佐賀県。絶滅危惧II類に指定しているのが、福島県と千葉県。準絶滅危惧種に指定しているのが、茨城県をはじめ6県ある。

ハガタベニコケガ 幼虫

最近、コナラかクヌギの巨木を眺めた時に、この蛾の幼虫を見つけ、写真に撮っていた。

大きさは、25ミリぐらい。直ぐに、コケガの仲間の幼虫だろうと予想は付いたが、調べたところ、ハガタベニコケガの幼虫だろうとの結論に至った。

ハガタベニコケガの成虫は、昨年、我家の外灯下で見かけて投稿済みだったのを覚えているので、そちらを参照して頂ければと思う。

コケガと種名に付くぐらいなので、幼虫の食すものは地衣類である。

我家のちょっと変わったキハラゴマダラヒトリ?

我が家には、一般的なキハラゴマダラヒトリとは少し違う雰囲気のヒトリガが訪れる。以下が、その写真である。

腹部の色合いは、以下のような感じ。

さて、このヒトリガが、私が一般的と思うキハラゴマダラヒトリと違うと思う点を挙げていくと……。

○ 腹部の色が、キハラゴマダラヒトリよりも、少し濃い気がする。キハラゴマダラヒトリは、もっと薄い。

○ 前脚の前面の色が、アカハラゴマダラヒトリの色合いに近い。

○ 触角の先が一部黒くなっており、この特徴は、私が見たことあるヒトリガの仲間では、オビヒトリも備えている特徴である。

この蛾は、たまたま誕生した蛾とは言えず、昨年の写真を振り返ったら、昨年もほとんど同じ時期に、同じタイプが我家の外灯下に現れている。

目下、この蛾が、何者なんだろうと思案中である。

ところで、キハラゴマダラヒトリを、学名のSpilosoma lubricipedaで検索したところ、結構、ワールドワイドな蛾である事を知ることになった。

ヨーロッパに始まりカザフスタンを経由して、極東のシベリアや中国や朝鮮半島、そして日本に及ぶユーラシア大陸をベルト状に分布している蛾のようである。そして、その英語のウキペディアを読んで、幼虫の食草の記載があったのだが、数種の紹介のうち、パッと日本で身近に結びついた植物は、タンポポとムラサキウマゴヤシ(ムラサキツメクサは無理があるだろうか?)であった。

確かに、近隣でキハラゴマダラヒトリが多出しているエリアには、この2種は、沢山生えてはいる。

ちなみに、日本でのキハラゴマダラヒトリの幼虫の食草は、猫も杓子もクワ科やミズキ科の植物と紹介されているケースが多いが、あのキハラゴマダラヒトリの幼虫と思しき毛むくじゃらの幼虫が、桑の木によじ登り、桑の葉っぱとかを食べている現場を、私は見た記憶はない気がする。