2年前の今時分にも投稿済みの種であるが、より特徴を捉えた大きめの写真が撮れたので、再投稿しようと思う。
大きさは、前翅長11ミリぐらい。ハマキガ亜科の蛾としては、大きめの部類に入ると思う。
さて、この蛾の特徴として挙げる点は、種名の由来になっていそうなアトボシと、上翅前縁側が少し捲れているところである。アトボシに関しては、おそらく上翅後縁基部に隆起のある粒みたいなものが見て取れると思うが、ここは、もう少し遠目で離れて見ると、黒い点の集まりのように見えるのである。
ただ以上の二つの特徴は、雄の特徴であり、雌はまた違った特徴を見出さなければ種の特定が出来ないのが、ハマキガによくあることである。
幼虫の食草は、紅葉樹多岐に渡る樹木の葉である。
この蛾の世界分布をGBIFのオープンソースで眺めると、ヨーロッパは、かなり北極圏に近い辺りから、また興味深いのは新北区である北米大陸からも大量の目撃報告が寄せられているのである。
この蛾の拡がり方と、かなり寒い地域にもいるという事実が、興味をそそる蛾である。