イチモンジチョウ 成虫

本日、仕事が多忙であったが、寸暇を惜しんで昼休憩していると、車外の少し離れた所に、明らかに見たことのない中型の蝶が止まっているのが視界に入った。

葉っぱの乾燥した部分が蝶のように見えているかもしれないと思いながら、半信半疑で近づいてみると、確かに生きた蝶であった。慎重にスマホを近づけ、写真に撮ってみた。

実際のところ、この写真は、この蝶の横からの特徴を捉え切れていないのが残念である。現場での目視では、胴体の色である水色系乳白色と、それに垂直になるように翅裏に延びる同じ色合いのラインが、とても新鮮な見たことのない紋様の蝶であった。

帰宅後に調べたところ、タテハチョウ亜科のイチモンジチョウという種類であることが分かった。

以下にもう一枚、写真を投稿しておく。

一瞬、前翅中室に白い班がうっすらと見えて、少し珍しいアサマイチモンジという種類かとも思いたかったが、他の幾つかの相違点も加味すると、上の写真の個体は、イチモンジチョウだと思う。

さて、幼虫の食草を調べたところ、スイカズラ科のスイカズラが一番に紹介されていた。

確かに、この個体のすぐ側には、スイカズラが所々に生えている場所なのを知っている。まさに、ドンピシャなのである。

我が家の庭にも、自然に生えてきたスイカズラが有り、株元が混み入った所にある為、なかなか根から引き抜けないでいるが、こんな蝶の幼虫の食草になるのであるなら、スイカズラも捨てがたい(花もそれなりに楽しめるし、花に良い感じの微香があった気がする)なと思うようになった。

ただ、スイカズラには、中大型のオビガという蛾の幼虫も集まる。そして、このオビガの幼虫というのが、まさしく人間のイメージの中での毒毛虫そのものの出で立ちなのである。我が家の庭に、そのオビガの幼虫が居たら、まさに悲鳴の連続になるに違いない。

そんなオビガの幼虫の誤解を解くために、今年は、勇気を持って、手乗りオビガの幼虫に数回チャレンジしている。

そんな初手乗りオビガ幼虫を試した場所が、本日のイチモンジチョウとの遭遇スポットであった。

ニラ

最近、近隣で時々この花を車中から目にしていた。

この際、ちゃんと確認してみようと、車を降りて近づいて見ると、長く硬い茎をスッと伸ばしながら、どうも球根植物のような雰囲気である。

調べたところ、野菜として扱われているニラの花だと分かった。

ゆえに、確認の為、直ぐに群生ポイントに行き、葉の匂いを嗅いだのだが、確かに瑞々しくニラの香りがしてくる。

このニラの花期は、8月、9月と書いてあったが、ここに来て過去を振り返り気が付いた事があった。過去に、これからの季節、車中などから遠目に白い花を咲かせる植物を、その花姿からヒメジオンと思っていたが、そのうちの大半は花を咲かせたニラの可能性が高かったのではと。

さて、このニラの花……私は、すっかり気に入ってしまった。庭に植えようと思った。花を楽しむのも勿論だが、食べることも出来るのだし。

オオニシキソウ

先ほど、コニシキソウの投稿をしたが、近隣では、このコニシキソウの明らかに仲間であるなという植物で、コニシキソウと違い茎を立ち上げ、全然大きく育つ植物を見かけることがある。

名前は、オオニシキソウで良いのかなと思う。

ただ、コニシキソウの情報量よりは、ネット上でググッと情報の量や質が下がった感があるので、コニシキソウよりは人目に付きにくい植物なのかなと考えたいが……どうなのであろう。

この明治渡来の外来1年草を、私は同じ場所で10年近く見ているが、その場所の一つは、年平均2回ぐらい草刈りがされ、5月頃には、芝は殺さない除草剤が散布される。ただ、このオオニシキソウは、翌年も生えて来る。

そのオオニシキソウの生えて来る場所の一つには、隔絶された30メートル四方ぐらいの芝エリアもあるので、今度、冬までにその場所のオオニシキソウを全部抜き取ってみようかなと思う。おそらく20株もないであろうと思う。そして、来年の芽生を観察してみて、また来年の今ぐらいの時期から冬まで、ここの場所のオオニシキソウを根こそぎ抜き取ってみるのである。

近似種のコニシキソウのように、種子の長期生存率が高くない(種の寿命2年)なら、再来年には、オオニシキソウを撲滅に近い状態に持っていける机上の計算なのだが、どうなのであろう?

その場所で何気無くルーティンの仕事をこなすも有り、人知れず密かな目的を持って、仕事のルーティンをこなすのも有り。

ちょっと実験してみようかな。