最近、近隣で、この蛾を見かけて、写真に撮っていた。
出会ったシチュエーションを回想すると、散歩中に道路脇の藪に、シャチホコガの仲間発見と近づき、よく見ると、シャチホコガの仲間ではなく、ヒトリガの仲間だと確信した次第である。遠目に、シャチホコガの仲間と思った理由は、翅の長さと、その上翅後縁の鋭い角度であった。
![](https://i0.wp.com/okunonature.com/wp-content/uploads/2022/05/img_1930.jpg?resize=525%2C733&ssl=1)
大きさは、前翅長22ミリぐらいある。小さくない。
種名は、調べたところ、スジモンヒトリと判明。スジモン(筋紋)の意味が掴めないが、この蛾は間違いようがない気がする。というのは、他の写真で分かると思うが、上翅の外縁前の方(一番の外筋)に黒い紋様が見て取れるのである。(以下に、その紋様が分かり易いかは別にして、それが見て取れる写真をアップする。)
![](https://i0.wp.com/okunonature.com/wp-content/uploads/2022/05/img_1936.jpg?resize=525%2C394&ssl=1)
光量の多い場所に移動しようと、数十メートルの距離を翅を摘んで移動したが、指で摘んだ場所の黒点が消えてしまったのが、上の写真では分かる。
今度は、腹部の色が分かる写真を。
![](https://i0.wp.com/okunonature.com/wp-content/uploads/2022/05/img_1934.jpg?resize=525%2C700&ssl=1)
さて、腹部の色合いを見ようと、ひっくり返した時に気が付いたんだが、このスジモンヒトリというのは、翅の反対側にも黒点が見て取れる。これは、キハラゴマダラヒトリ(アカハラゴマダラヒトリ)やオビヒトリやシロヒトリには、顕著になかったような特徴である。
![](https://i0.wp.com/okunonature.com/wp-content/uploads/2022/05/img_1932.jpg?resize=525%2C466&ssl=1)
最後に、幼虫の食草は、多岐に渡るようである。発見した場所の辺りの植生を見ながら、ゆくゆく突き止めて行ければなと思う。